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あなたが読んでいる好みの本は、あなたの心に潜む何らかの欲求を満たすための材料となっており、あなたが意識して読んでいる積りがなくても、深層心理として欲しているのです。
その人の心理として、出世意欲が強いわりには、ビジネスマンとしての実績とか能力が伴わないため、強い自信を持ちたいと願って、そういう書籍を読んでいる人が多いです。 もともと有能で実力のあるビジネスマンなら、本に書いてあるようなノウハウは自然と身につけており、そんな書籍から学ぶことなどほとんどないものです。 ビジネス知識を身につけようと熱心に読むような人は、現実的には無益なことが多く、自己満足に終始してしまうだけで、報われることなどありません。 ですから、人生に対する見通しが甘い性格と考えて良いでしょう。
歴史小説は一口に言って、手柄を立てて出世していくのをテーマにしているのがほとんどであり、それを読む人の心理としては、出世欲が強く自己評価に高いものを持って頑張ろうとする気持ちが強いです。 歴史小説には、必ず戦国大名お抱えの軍師が出てきて、その軍師が敵との駆け引きを通じて戦機をつかんで勝利に導く話が多く、その中には、ビジネスマンとして生き残るためのノウハウが詰め込まれていることが多いのです。 ですから、歴史小説の武勇伝に、自分のビジネス戦士としての活躍を重ね合わせるだけでなく、出世欲を満たすための材料にもしていて、自分もいつかは出世してやるぞという強い意気込みを感じているのです。
昔の中国の漢詩を読んだり、吉田兼好の徒然草に親しんだりするのは、今では少数派に属しているように、なかなか寝ながら気楽に読めるものではありません。 かなり、腰を据えて真剣に読む必要があるため、だいたいはマニアックな性格の人が多いです。自分が得意としている分野の専門家を目指す気持ちが強く、その道のオーソリティになることを何よりも望んでおり、他人と同じように会社の組織で埋没することを極度に嫌っています。 |
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