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どこの企業でも中間管理職というのは、つらいもので、上からと下からの突き上げで、ストレスを抱えるものです。 課長からは「もっと部下の尻を叩いて、業績を伸ばすようにしてくれ」と尻を叩かれ、部下からは「課長の考え方にはついていけませんよ。もう少し、課長を説得してください。これだけみんな頑張っているのに休みがないんですよ」と突き上げにあう。 両者の板ばさみとなって苦しい思いをしているのが、各企業の中間管理職ではないでしょうか。
どの世界でも、人の上に立てば、下から悪口を言われるのは仕方ないもので、あなただって親しい仲間と居酒屋に行けば、上司の悪口を好き放題言っているでしょう。 お酒もかなり回ってきますと、そこまで言うかというぐらい、悪態のつき放題になるもので、「あんな上司、朝から晩まで新聞を読んで偉そうにしているだけで、何もできないくせに、文句だけは一人前だよ」などなど。 さらにひどくなると、「ちび、ハゲ、デブのくせに、自己管理もできないのか」とどうでもいいことをあげつらって批判し、最後には「ああいうハゲにはなりたくないものだ」 という始末です。
ただ、飲み屋に集まれば、上司の悪口に花が咲くものですが、それでは実際に言うほど本音として上司を嫌っているのかといえば、そんなことはありません。 ★悪口は自分を適正に評価してくれという不満 上司の悪口を言うのは、「自分の業績を公平に評価していない」とか、「今の職種に不満がある」とか、「同期なのになぜ自分のボーナスのほうが少ないのか」ということに不満があっても、それを直接言うことができないため、上司の批判に向かってしまうのが本音です。 本当は、「課長よりもオレのほうが仕事はできるんだ」などと言いたいのですが、仲間のいる前で、そんなことは言えず、そのため、上司を悪くいうことで、満たされない欲求を一時的に解消しているのです。 いずれにしても、サラリーマンが上司を批判するのは、上司を心から毛嫌いしているわけではなく、自分を適正に評価してもらいたいという本音があるので、上司の悪口を言っていることが多いものです。
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