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腕の動きには表現力があり、大きく広げたり、前に差し出したり、ちぎれんばかりに振り続けることで、言葉以上に思いを伝えることができます。これらは無論、意識的に行う自発的な行動です。 では、無意識のうちに行ってしまう腕の動きにはどんなものがあるかといえば、これが意外に少ないのです。単なるクセならさまざまありますが、心理を読み取ることができるのは、「腰に手を当てるポーズ」です。
警戒が厳重な建物の前にガードマンが立っているのを見かけることもありますが、彼らは一様に両手を腰に当てています。これは、無言のうちに、「こちらへ近寄ってはならない」というメッセージを発しているのです。 腰に両手をしっかり当てると、両ひじは鋭角に曲がり、横に振り出すと、見ようによっては武器にも見える両ひじは、相手を威嚇し、遠ざける意味を持っているのです。 近づこうとしても、その両ひじが拒否を示しているために、距離を置くしかないのです。 いかにも難しい顔をしてこのポーズをとっている人であれば、そのメッセージを汲み取るのはたやすいでしょう。 しかし、どんなに柔和な表情をしていても、無意識のうちにこのポーズをとってしまう人は、人とは一線を画そうという深層心理があると思って間違いありません。このポーズは、両手を広げるポーズの対極にあり、両手を広げるのは、抱擁を誘い、人を受け入れるメッセージです。 相手に向けるその手を自分の腰に固定すれば、それは、受け入れる意思がないことを示してします。たとえば、全身をブランドファッションで包み、一分のスキもないほどにさっそうと装っている人は、よく腰に手を当てるこのポーズをとります。 胸を張ったこのポーズには多くの人に見てほしいという願望が込められていますが、その一方では、「簡単に近づいてはならないよ。だって、僕は特別なんだから」という本音が潜んでいるのです。これも、自尊と拒絶の印象操作の一つです。
@ 約束の時間に遅れた場合 急いで待ち合わせの場所に駆けつけたときに、待たせてしまった相手が腰に手を当てていたとしたら、怒りのレベルはかなり上がっているとおもっていいでしょう。これは「謝っても絶対に許さない!」という決意の表れです。 その日のデートは、おそらく険悪なムードでスタートするでしょうし、修復にもかなり時間がかかりますので、デートは早く切り上げたほうがいいでしょう。 A スポーツの負けた試合のあとにこのポーズが出ると スポーツの試合のあとに、負けたチームのメンバーが、よくこのポーズをとることがあります。 これは失意の表れですが、「しばらく話しかけないで欲しい。いまは誰にもそばに寄ってほしくない」というメッセージも込められていることを見逃してはなりません。 いずれにしても、腰に手を当てている人のそばには、なれなれしく無防備に近づかないことです。
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