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ひげは、男と女を区別するのに最もわかりやすい視覚信号です。男はひげ、女は髪が性差のシンボルともいえます。もともとは性的なホルモンと関係していましたが、それが社会的に誇示されるようになったわけです。 また、ひげは権力・体力・精力を表わす男のシンボルとされていた時期もあり、歴史上の英雄的人物は、豊かなひげをたくわえているケースが多くあります。
なかでも、とくに目立つのがあごひげです。もともと、男のあごひげは女性のあごに比べると太く突き出ているものです。ほっそりしたあごや引っ込んだあごは、やさしい印象を与えるものの、ことさら男らしさにこだわる男にとっては屈辱的とさえ感じられるのです。 人は怒ったときや攻撃的にふるまうときにはあごを突き出します。逆に、おびえてひるんだり、服従したりする姿勢を見せるときにはあごを引きます。つまり、あごを強調するということは、猛々しい男らしさをアピールすることにつながるのです。そこにあごひげがプラスされれば、さらに男らしさが増し、より効果的だといえます。
では、あごひげを生やした男は攻撃的で強い男なのかというと、そうではなく、攻撃的で強い男でありたいと願う男たちなのです。自分の強さに絶対の自信を持ち、それを微塵も疑わない男であるならば、あごひげでアピールする必要はありません。 あごひげを生やすことは、「自分は男としての強さを持ち合わせているのだろうか」と一抹の不安を抱えているか、まわりからの「強い男だ」という評価を欲しがっている場合に用いる手段なのです。 もともとは傷つきやすいハートの持ち主ですから、女性としては、望みどおりに自信を確信できるような言葉をかけてやることが大切です。「頼りになる」「一緒に居るだけで安心する」などです。
一方、口ひげを生やしている男は、少々自己中心的な面を持っています。 ひげは男らしさを象徴しますが、清潔さとはほど遠いものです。男らしさを表現したいのですが、同時に清廉さもアピールしたいという二つの条件をクリアできるのが口ひげといえましょう。鼻と唇の間にひげは一部分を残すことで、理想的な男性像を演出しているわけです。 こういう男性は、ナルシストの傾向があります。自分の姿が他人の目にはどう映るのかを計算し、不特定多数の人間に好かれることを望んでいます。 「男らしい」「オシャレだ、ナイーブだ」といわれても満足し、とくに、外見に注目してくれたり、ほめてくれたりすることが一番好きなのです。
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