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そんなとき、後続車のイライラしたようなプップーというクラクションで、あわてて走り出したという経験があるでしょう。 東京大学のある研究グループが行った実験によると、こういう場面でクラクションを鳴らすまでの時間は、東京では平均4.2秒、大阪では1.8秒だったそうです。 大阪人のほうがせっかちな気質があるのでしょうか。
クラクションを鳴らそうとする心理には、出遅れたクルマの種類、その時間も影響しているようです。 これはアメリカでの実験結果ですが、新車のクライスラーという大型のクルマの場合では、平均8.5秒だったのに対して、小型車や少し型の古いクルマのときは、6.8秒だったと報告されています。 しかもクラクションを鳴らした回数も二回鳴らしたのは、クライスラー車の場合7人しかいなかったのに、小型車のときは18人もいたというのです。 この結果から見てわかることは、人は高級車にクラクションを鳴らしづらいという心理が見て取れます。
これには、車を見て判断した社会的地位、ソーシャルパワーを感じ取っているのです。 つまり、クルマの背後にある社会的権威を無意識のうちに感じていると考えられます。 高級車に乗る人に対して、社会的地位や権力を瞬時に判断して、クラクションを鳴らすのにためらいを持ってしまったということです。 いいかえれば、前に走っている車が、自分の車よりグレードが低いと感じた場合、クラクションを鳴らしやすいという心理が働くのです。 |
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