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 恋愛とは二人の心が寄り添えば、すぐにでも成立します。ところが結婚となると、そう簡単ではありません。少なくとも、双方の肉親が賛成しないことには、成り立たないでしょう。 なかには、職場の上司や、田舎の本家の賛成が必要、というケースもないわけではありません。いずれにせよ、当人同士で勝手に結婚できるケースはごく少数です。
こんなとき、男として一番気にするのは、彼女の常識やマナーです。両親のところに連れて行って、果たして賛成してくれるだろうか、と考えないわけにはいきません。 両親との面会は面接試験のようなもので、これは男でも同じでしょう。女性の家でも、常識のない男だったら、断ってくるかもしれないからです。 一昔前までは、これほどむずかしくなかったのですが、最近は特に、姑となる彼の母親に気に入られないと、結婚が成立しない、とまでいわれています。
それはなぜでしょうか？ 長男の場合が多くなったからです。 兄弟姉妹が何人もいた時代であれば、親の賛成がなくても、別に問題はなかったものでした。しかしいまは財産がそっくり、嫁にわたってしまうとなると、気に入った嫁でなければ、賛成しなくなっています。 あなたもこのことを、相当、重要に考えたほうがいいでしょう。どんなに二人が愛していても、イザとなると、彼は両親に弱いものです。 ここで独身時代の勉強がモノをいってきます。かりに英会話を習っても、それが直接役に立つ仕事でなければ、むしろマナー教室や話し方教室に通ったほうが、断然トクです。 最近は、数多くの教室が開かれていますが、冷静に自分自身に必要なものを考えてみましょう。結婚は当分考えない、というのであれば、マナー教室は必要ないかもしれません。 人生は長いだけに、計画的に、学ぶべきものを選んでいくことです。 結婚を目標にするならば、二つの大切な勉強があります。 一つは男心を誘って、愛させること、もう一つは、舅(しゅうと)・姑(しゅうとめ)に好かれる勉強を、先にしておくことです。 なかでも常識やマナーは、社会生活でも最重要な知識と実践だけに、学んでおいて損なことは一つもありません。職場でも、上司から評価されることになるはずです。
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