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近頃は癒しという言葉が、毎日のようにテレビや新聞に出てきますが、それだけ現代人が弱くなった、ということもできます。 以前ならば、「男は強く、女は弱い」という性差が通用しましたが、現在では、この性差心理学はまったく通用しません。これが通用したのは、戦前までであって、そのころは、性差に沿った教育ができたのです。
ところが現在は男女に関係なく、強い層と弱い層に分かれ、それも弱い層が圧倒的にふえてきたのです。 若い男性たちは、会社で上司に叱られたり、仕事がうまくいかないと、誰かに慰めを求めるようになったのです。 最近は年上の女性と結婚する年下男性が、少しずつ多くなっていますが、明らかに女性に慰めを求めているからでしょう。いいかえれば、慰め上手な女性は、求婚されやすい、といっても過言ではありません。
慰め上手、あるいは癒し上手は「がんばれ!」という応援とは、ちょっと違うようです。むしろ話を聞いてやって、甘えさせてやるのがうまい方法だ、といわれています。 このタイプの女性は、どちらかというと母親型で、やせすぎよりは、ややふっくらしている女性が似合うようです。
実は癒し型の女性は、いまの弱い男でなくても、以前から必要とされたものです。 近ごろでは、小さな裏町のバーや小料理屋が姿を消してしまいましたが、かつては経営者も政治家も、そんな店のままやおかみに弱音を吐いて、慰めてもらったものです。 かつて、銀座一丁目の露地に、卯波という小料理屋があり、ここのおかみさんは鈴木真砂女(まさじょ)という俳人だったそうです。 その彼女には男運の悪い前半生があったそうですが、それを隠して、ここで96歳まで働き、大往生を遂げたということです。 その彼女を慕った経営者や作家その他、大勢の男たちがいましたが、彼女のすばらしさは、つらい男に対しては、そっとマッチ棒の裏に俳句を一句書いて贈る、という心の優しさがあったそうです。 こういう芸は、誰にでもできるというわけにはいきませんが、それなりに、心の優しさを示すことはできるのではないでしょうか? あなたも、ちょっとした心の癒しになるような小物を持ち歩くことで、慰めてほしい男性がいれば、差し上げるのもいいかもしれません。 品物はどんな小さなものでも、彼の机の上や、ベッド脇に置かれる可能性があります。それだけに、一回食事して悩みを聞いてあげるよりも、効果が高いというものです。意外なところで、あなたの評価があがるかもしれません。
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