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 「宿題をやりなさい」と言われると、逆にしたくなくなるものです。 同じように、未成年の喫煙者がいつまでたってもゼロにならないのは、「未成年者はタバコを吸ってはいけない」という厳しい規制に対する反発がひとつの理由と思われます。 こんな天の邪鬼な行動パターンは、なにも子どもだけに見られるものではありません。 たとえば、堀に穴を開け、「覗くべからず」と張り紙をしておいたところ、とおりかかったすべての人が穴を覗いていったそうです。 また、男性向けの雑誌で、スクープヌードが「綴じ込みページ」にされたことがありました。店頭で中身を見られないため、なんとしても見たくなるという天の邪鬼の心理を上手に応用したもので、雑誌の売上は急増したそうです。
これらのことからわかるとおり、他人に指示されたり、命令されると本能的に反発するのが人間の心理です。 この天の邪鬼の心理が、ジャンケンにもよく表れます。 いつのころからか、ジャンケンは「最初はグー」で始まるスタイルがポピュラーなものになりました。あまり意識していないでしょうが、これは明らかに「最初はグーを出しなさい」という指示です。 これに反発したくなる心理が誰にでもあります。次に出す手、つまり勝負で出すのは強制されたグーに勝てるパーが多くなります。 そんなバカなと思うかもしれませんが、パーティなどの余興でジャンケンをするとき、みんなが出す手を観察していると、予想どおりパーが多かったそうです。 中でも、反発心の強い人、自己主張の強い人がパーを出す傾向が見られたということです。
これを逆手に取ると、ジャンケンで最初に何を出すかで、その人の性格がある程度つかめるということです。 ① パーを出す人 自己主張の強い人です。 ② チョキを出す人 開放的な性格で親しみやすく、柔順な人です。ですから頼みごとをするならこのタイプが最適でしょう。 ③ グーを出す人 温和な性格ですが、責任感が薄くてのんびり屋です。 |
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