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無愛想でしかめっ面をした男は、「男の渋さ」を感じさせるということで、意外と女性の人気があります。 「何を考えているのかわからないところがミステリアスで、興味を引く」 「男っぽくてシブい。硬派でかっこいい」 などと思っているのでしょう。眉間にしわを寄せた厳しい表情で「黙して語らず」を貫く古いタイプの男性像が好きな女性には、こんなふうに好印象で評価されることが多いようです。 ただ、そんな女性たちも、その近寄りがたい雰囲気に気後れして、こんな強面の男にどう接触していいのかわからないまま、遠巻きに眺めてしまうのです。
しかし、このしかめっ面の無愛想男は、ミステリアスでも硬派でも骨太でもなく、実は、外敵から自分を守ることが精いっぱいの、案外弱気な男である場合が多いのです。 眉間にしわを寄せて目を細めるしかめっ面は、一見「怖い顔」に見えます。 しかし、自分がしかめっ面をするのがどんな場合かを思い起こせば、それが、外に向かって威嚇するのではなく、外から自分を守ろうとしているときであることがわかるはずです。 暗い場所から戸外へ出たときにしかめっ面をするのは、強い太陽の光から自分の目を守ろうとするからです。 人と争っているときに相手が手を振り上げれば、そのこぶしから逃げなければ、という意識が働いて、眉をひそめたり目を細めたりするはずです。つまり、危機的な状況や自分に不利な状況におかれたとき、人は反射的に目を閉じるものです。
しかし、両目ともしっかり閉じてしまっては、さらなる危機にさらされることになるので、自分を守るためには、妥協策として、目を細めたしかめっ面をつくらざるを得ないわけです。 ふだんからしかめっ面を崩さない人は、実は内面に弱気な性格を持っている人間なのです。自分の弱みを知っており、その弱みをまわりに攻撃されたくない、気づかれたくないという心理が、いかにも怖そうな表情をつくってしまうわけです。
だからといって、しかめっ面をしている人を敬遠する必要はありません。むしろ、その人に警戒されないスタンスを保ちながら近づいていったほうがいいでしょう。 相手は、あなたが安心できる女性だと確信したときに心を許すはずです。そして、このタイプの人は、そんな女性が現れてやさしく接近してくれることを、誰よりも望んでいます。だから、いったん懐にはいってしまえば、すごくやさしい人なのです。 相手に憤りを感じていたり、本当に威嚇する気持ちがあったりするときは、両目をカッと見開いてにらみつけるはずです。この場合には、さっさとその場を離れたほうがいいでしょう。
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