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女性が意を決して、好きだという気持ちを打ち明ける告白は、まさに緊張の一瞬でしょう。 「断られたらどうしよう、明日から顔も合わせられなくなるかもしれない」 「えーい、もう、なるようになるさ。当たって砕けろ」 などと、さまざまな思いが頭の中を駆けめぐりながら相手の返事を待つことになります。 幸運にも「イエス」の返事をもらえれば、その日はおそらく人生で最高の日になるでしょうが、不幸にも「ノー」の返事を突きつけられれば、当然、大きなショックを受けるでしょう。
ところが、なかには「イエス」でも「ノー」でもなく、照れくさそうに頭を掻きながら、「気持ちはうれしいんだけど、いまは考えられないなあ」などと、どちらともとれる、あるいはどちらにもとれないリアクションをする男性がいます。 冷静に観察する余裕があれば、相手の真意を測りようもありますが、告白後の穏やかならざる心理状態では、それもかなわないでしょう。
しかし、この場合には、ひとつ重要なポイントがあります。それは、相手が「頭を掻きながら」という点です。 照れくささと頭を掻くという動作には、基本的に繋がりはありません。頭を掻くという動作は、もともと攻撃の動作に由来しているのです。 目の前にいる人間は腹を立てたとき、あるいは目の前で起こった事象に怒りを覚えたときに、私たちはつい手を振り上げてしまいたくなります。 その目的は、もちろん、その人物に制裁を加えるべく、叩いたり対象物を破壊したりするためです。しかし、同時に自制心が働き、ほとんどの場合は実行にいたることはありません。
ですから、頭を掻きながら「気持ちはうれしいけれど、いまは考えられない」と答える男の意識の中には、怒りに近い感情が含まれているのです。「気持ちはうれしい」という言葉の裏には、「はっきりいって迷惑だ」という怒りが隠されているのです。 しかし、相手への気遣いと、悪者になりたくないという意識が働いて、怒りで振り上げた手を、頭を掻くという動作にスライドさせたのです。 あの何気ない動作は、照れくささなどではなく、怒りの鉄拳が変化したものであることを知っておきましょう。 この隠された心理に気づかないままズルズルと儚い望みをつなげても、手痛いしっぺ返しを食らうことになるだけです。
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