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会社などでは、自分の意見に対して「そう思わない?」「そうだろ?」と、やたらと同意を求めてくる人がいませんか。 ここでは、同意を求める人の心理や本性を検証してみましょう。
「今度のプロジェクトを進める案は、これでいいだろ?」 などと、相談ではなく同意を求めてくる上司がいたりしますが、これは「責任転嫁の準備」をしている可能性があります。 あるいは、あなたの上司や同僚に、何か仕事上の提案をしようとするときに、「キミも賛成してくれるよね」などと、半ば強制的にこの言葉に同意を求めたりする人はいませんか。 もし、その選択が間違っていた場合には、「この前、これで良いって言ったじゃないか!」とか、「あの時、キミも賛成してくれたじゃないか」と責任を相手に押しつけ、ラクになろうと企んでいます。
「あの出店計画のプロジェクトなんだけど課長から、お金がかかりすぎるから中止するようにと命令されたよ。あのプロジェクトは、今回のわが社の製品が大々的に売り出せる事業計画だから、お金のことは心配せずに進めてくれと言ってくれたのは課長だったよな」と発案者の同僚に同意を求める。 こんな時、同僚が黙っていると、「このプロジェクトは、キミたちも知ってるだろ。キミだって『あのとき、なかなか良いプロジェクトだからやったらどう』って勧めてくれたじゃないか」と追い打ちをかけてくる。 こういうやり取りは、どこの組織でも見られますが、一般的に、仕事関係で、相手がいろいろと意見を出してくれば、それをあからさまには誰も反対しないものです。 実際は、発案者は単独で自分の功にしようとして、強引にプロジェクトを進めたのであって、それを雲行きが怪しくなったため、責任を課長や同僚に押しつけようとしているだけなのです。 ほんとうは、同僚は、そんな同意をしたわけではなく、発案者が強引にプロジェクトを提案したため、しかたなく、ちょっとうなずいた程度であり、それほどすばらしいアイディアとは思っていなかったのが実情でしょう。
こういう責任転嫁をする人は、プロジェクトを進める会議などで、少しでも反対するようだと、猛烈に食ってかかる心配があるので、反対しなかっただけなのでしょう。 そればかりか、怒り出し、唇を歪めて逆ギレするところがあり、同僚は全員そのことを知っているから、消極的にしぶしぶ賛同しただけであります。 なぜ、こういう人格になったかと言えば、幼少の頃から甘やかされて育ってきたのが結果です。
いずれにしても、このタイプに相づちを求められたら、きっぱり否定しないと、後でいっしょに責任を取らされることになりますから、注意してください。 |
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