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言葉は、人に意思や情報を伝える手段ですが、その言葉がいつも事実を述べているとはかぎりません。 子供が好きな女の子に「好き」といえず、「バーカ」などと悪口を言うのも一例です。 ときには、言葉の内容以上に、話すスピードや抑揚のほうが、相手の心情や心理状態を如実に物語っていることもあるでしょう。 ここでは、話し方のクセや言葉の使い方のクセで、どういう心理が働いているのかを検証してみましょう。
話の終わりをいつも「〜です」「間違いありません」と断定口調で話す人は、一見、自分の意見に自信を持っているように見えます。ですが、現実には、その逆の場合が多く、自分の主張に不安を感じていて、自分の言葉に自信がないからこそ、相手を力で説得しようと断定的名言い方になるのです。
また、いったん話し終わった後、今言ったことをもう一度繰り返して話す人には、完全主義者タイプが多いようです。 「明日の集合は3時です。午後の3時ですから」などと確認しないと、自分の情報がちゃんと伝わっていないのではないかと不安になっているのです。
今まで普通に話していた人が、言葉数が少なくなるのは、急に警戒心を抱いたからと見ていいでしょう。こちらの言葉から、何かしら警戒すべきものを感じたか、あるいは、自分の秘密を隠すため、無口になるのです。
逆に、急に早口になるのは、 緊張している証拠です。緊張が焦りとなり、それが話すスピードに表れるのです。
普段からぺらぺらと冗舌に話す人は、自己顕示欲の強い人といえます。相手と楽しく会話をしたいという以上に、相手の注目を集めるために、人と会話するというタイプです。 その中でも、知っている人だけでなく、誰かれかまわず話すのは、防衛本能の強い人といえます。こういう人は社交的だから人と話したいのではなく、相手から攻撃されるのが怖いから、自分からペラペラしゃべって攻撃をかわそうとしているのです。
また、男性で下ネタを話したがる人は、一見、性的な自信があるように見えますが、深層はその逆であることが多いようです。むしろ、不能への深い恐怖を抱いているケースが多いのです。
人は本来、自分にとって楽しいことに関しては、あまり冗談をいわない傾向があります。ジョークを口にするのは、そのテーマをめぐる恐怖と苦悩がともなっていることが多く、それから逃避するため、あえてジョークを口にするのです。 下ネタにかぎらず、ふだん、ダジャレや冗談ばかり言っている人は、満たされない欲求を持ち、不安や恐怖を抱いていることが多いです。
話の冒頭に「あの」をつける人がいますが、これは相手の抵抗をなくし、自分に同調させようという気持ちが含まれています。 「あの」にかぎらず、言葉の最初の口癖には、その人の欲求や不満、本音が無意識のうちにあらわれることが多いです。そこに注意すると、相手の心理状態をつかみやすくなるでしょう。 |
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