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どこの会社にも、パーティや会合に5分や10分遅れてくる遅刻常習犯がいるはずです。着くとハンカチで汗をふきながら、「いやぁ、相変わらず貧乏ヒマなしで」「前の打ち合わせが長引いて」などと、申し訳なさそうな態度をとりながら、忙しさを強調して見せます。 こういう遅刻魔や遅刻常習者が考えている理由や心理について、検証してみましょう。
初対面の人は、「仕事に追われる有能な人だろう」と錯覚するかもしれませんが、それは遅刻常習犯の思うツボです。実際は約束に間に合わないほど仕事に追われているわけではなく、暇をもてあましている場合が多いものです。 日本では、忙しさが有能さのシンボルのように思われている面があります。たしかに分刻みスケジュールで動いている財界の重鎮や大物政治家は、たいていパーティや会合に遅れがちです。しかし、だからといって「遅刻の常習犯は大物」という考え方は成り立ちません。 ★私たちには時間に追われて忙しい人は遅れても仕方ないと思い込む心理がある ところが、私たちには「逆もまた真なり」と思い込んでしまう心理があります。「時間に追われている人はすべて有能。だから、遅刻してきてもしかたがない」と、本来なら怒られるはずの遅刻常習犯が寛容な態度で迎えられたりします。 そんな心理を利用して、自分を仕事のできる大物に見せるために、わざと遅れてくる人もいるようです。
ただし、ビジネスの世界で遅刻は厳禁です。そこで、自分を有能に見せたいのなら、この心理テクニックを応用して使ってみましょう。 人と待ち合わせをするときは、「午後3時に」と約束するのではなく、「午後3時5分でお願いします」と、分刻みでスケジュールをこなしているように見せかけるのです。 そして、到着したら時間が15分しかないことを真っ先に告げ、話が途中でも3時20分には立ち上がり、次の約束に駆けつける素振りを見せます。 もし、10分前に待ち合わせ場所に到着してしまったら、近くのコーヒーショップなどで時間をつぶし、約束の時間にあたふたと待ち合わせ場所に駆けつければいいでしょう。 ★ 相手が粘着質の人には通用しないので注意が必要 ただし、相手が粘着気質と言われるような人の場合には、遅刻は無礼な振る舞いと受け取られるので注意が必要です。 ここで、粘着気質とは、義理堅い、几帳面、生真面目、激怒する、融通がきかない、頑固などの性格傾向を持つ人のことです。 こういう粘着気質の人はすぐには怒り出しません。忍耐強いのも、この気質の人の特徴だからです。そのかわり、一度怒らせたら大変なことになると覚悟しておいたほうがいいでしょう。 |
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