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「日本では、エレベーターの閉ボタンのペイントが真っ先に磨り減ってしまう」 もちろん、これはせっかちな日本人を揶揄しているだけで、実際に磨り減ったりはしていません。 それでも、日本人はエレベーターに乗ると必ずといっていいほど、閉ボタンを押すものです。なかには何度も連打する人もいます。
もう閉まりかけているのに、しつこく「ダメ押し」をする人もいます。 そういう人には、エスカレーターでも階段のように歩いて上がり下りしたり、時計を頻繁に気にするなどの、共通したせっかちな行動が見られます。
アメリカの医師マイヤー・フリードマンは、そのような性格を「タイプA」と名づけました。 そのタイプAの人の性格的特長は、 ★ 成功願望が強く、野心家で負けず嫌い ★ 攻撃的で、超は知的な行動をすることがある ★ 一度にたくさんの用事をこなそうとする ★ つねに時間に追われていると感じている ★ 大きな声で、早口でしゃべる など。 こう並べてみると、いかにも典型的な「猛烈ビジネスマン」という感じです。 フリードマンによれば、このタイプAの人は慢性的なストレスにさらされやすく、心筋梗塞・冠動脈疾患、心臓発作などの虚血性心疾患を起こしやすいといいます。 これに対し、タイプBの人、すなわち、他人との競争にこだわらず、いつもマイペース名人は、虚血性心疾患にはなりにくいといいます。 エレベーターに乗ったら、閉ボタンの押し方を注意してみてみましょう。タイプAかタイプBかを見分けるだけでも、退屈なエレベーター内の暇つぶしにはなるでしょう。
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