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肩は、髪の毛や頭に比べると、そう目立つ場所ではありません。普段は、洋服で隠しているし、腕と体の連結部にすぎないというイメージがあります。 ですが、その一方で、「肩ひじ張る」「肩をいからす」「肩をすぼめる」など、肩にまつわる慣用表現は数多くあります。 肩は表現豊かな部分であり、その動きは人間のさまざまな心理状態を反映しています。
まず、肩を見る前に知っておきたいのは、肩が男性の尊厳と大きくかかわってきたことです。西洋では、官職や階級をあらわす肩章や礼服の肩につけます。 日本でも、昔は、武士が肩に裃(かみしも)をつけ、肩にボリュームをもたせてその権威を強調しようとしました。 現代では、肩をいからせて街を歩いたり、肩に上着をかけて歩く男性がいますが、これも肩を強調することで、男らしさをアピールしていると考えられます。 また、キャリアウーマンが肩パッドの入った服を着るのも、男性と伍して働くため、肩のラインを強調しようとしているためと考えられます。 さらに近年は、電車内などで、「肩がぶつかった」と暴行をふるう事件が頻発しています。殺人事件に発展することさえありますが、これも肩が男の尊厳にかかわる部分であることを無意識に感じているため、それを侵されると、必要以上の報復に出てしまうのだと考えることもできます。
さて、肩を見るときには、 ★ まず肩をぐっと張っている人は、メンツにこだわる人、責任感の強い人と考えていいでしょう。 ★ 逆に、肩を前かがみに落としている人は、責任の重さに耐えられない状態を表しています。 ★ 相手に対して負い目や受身の気持ちがあるときは、肩を斜めにして相手に向き合う傾向があります。 「斜に構える」という言葉もありますが、肩を斜めにする姿勢には、相手の話を正面から受け止めず、受け流したい気持ちが隠されています。 ★ カップルで、男性が女性に肩に手を回していることがありますが、これは、女性が男性に心を許している証拠で、二人の親密度は相当高いと見ていいでしょう。 ★ 男性が男性の肩に手を置くのは、相手を仲間と思っているサインです。 たとえば、「元気でやっているか」と、友人の肩に手をやるのは、握手を求める以上に深い親しみの感情がこもっている行動であります。
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