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人の話を聞いていると、妙に耳につく言葉があるもので、その代表的なのが「いちおう」という言葉で、これらを口癖にしている人には、どんな心理が潜んでいるのでしょうか。 言葉というより、言い回し、フレーズといったほうがいいかもしれませんが、要は無意識のうちに何度も出てくる「癖」のようなものです。
「いちおう」という言葉ですが、 「うん、いちおう、それでいいんじゃないかな」 という具合に、人の意見に「いちおう」つきで合意します。もちろん、自分の仕事に対しても、「今日の結論は、いちおう、こんなところで」などといいます。 こういう言い方や口グセを持っている人の本性は、実は妥協を許さないタイプです。 満足がいかないものは、「いちおう」つきでなければ、受け入れられないので、この言葉を連発することになるのです。
また、「とにかく」が言葉ぐせになっている人もします。 「ま、とにかく、それでいこうじゃないか」 そういうタイプは、理屈っぽく、論理的に納得がいかないと、行動に移すことができないと思っていいでしょう。プライドが高くて、扱いにくいところがあるタイプです。
たとえば、最近の若い人には「みたいな」を語尾につける人が多いです。 「あ、それいいかも、みたいな」 こういう言葉ぐせの裏には、どこか意思表明をあいまいにしてぼかしておきたい、という本性が隠れています。はっきりモノをいって嫌われたくない、波風を立てたくない、という自己防御的な心理です。 こうしたあいまい系の言葉ぐせはほかにもあります。女の子なら「っぽい」「って感じ」などです。男性もけっこう使っていますが、「っていうか」や「逆に」などです。 こうした心理は世界共通らしく、「みたいな=like」はアメリカでも流行りの言葉ぐせとなっているようで、ガールズロックバンドのThe Likeは、母親から「like(みたいな)ばかりいっている」と指摘されたことが、バンド名の由来になっているそうです。 |
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