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最近は、ひとりっ子の家庭が諸般の事情から増えつつありますが、一般的に想定されるのは、わがままで自分勝手、そのくせ甘えん坊という性格ではないでしょうか。 ひとりっ子は、長男や長女の面と末っ子の面をひとりで背負っているようなところがあり、しかも、生まれてから成人になってまで、ずっとひとりですから、心理的にも何かいびつで偏った部分が強調されるようになります。
これらは、すべて育つ環境によって性格が形作られたり、深層心理が形成されたりします。 たとえば、親はひとりしか子供がいないわけですから、愛情を一心に注ぎ込み、子どもが欲しいと思うものがあれば、先回りして買ったり、子どもの気持ちを先読みして対応することが多くなります。 こういうふうにしてひとりっ子が育ちますと、相手に合わせて自分の気持ちを抑制する能力が身につかないし、愛情も受ける一方ですから、自分から他人に愛情を傾けることなどが苦手なのです。
さらに、兄弟げんかの経験もないので、対人関係をうまくやっていく能力が身につかず、適当に折り合いをつけるという技術が身についていないのです。 家庭の中では、兄弟という自分と同じ仲間がいないため、他人と協調しながら行動するという技術が習得できず、「仲間として認められたい」といった当たり前の気持ちも希薄になる傾向があります。
さらに、親としては、過保護に育て、過剰に期待することなどもあって、甘えん坊で自立心の乏しい人間に育ってしまうこともあります。 自分の思うようにならないとすぐにキレるという攻撃的な面をもっている一方で、対人関係の悩みなどから挫折しやすく、引きこもりや自傷行為に走る脆弱な面も持っているのが、ひとりっ子の心理的特徴です。
ここまでは、ひとりっ子の悪い面だけを説明しましたが、良い面もたくさんあります。 親の愛情を十分受けて育つことと、兄弟間で争うことを経験しないため、性格的にはおおらかで積極的になり、自然に人と接するのも柔らかい雰囲気になりますのでねこの良い面が強く出ますと、だれからも気に入られるタイプになるでしょう。 ただ、人生をシリアスに考えることは苦手で、考え方や生き方に甘さが出てしまうのは仕方がないでしょう。
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