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ビジネスの世界では、交渉術に長けているかどうかで、営業成績に大きく響いてきます。そのため、交渉では表面的に言っていることと、心の中で考えている本音とは、まったく別のことがあります。 実際にビジネスでは、「顔で笑って心で泣く」こともありますが、心で泣いていることは、左側の顔も泣いているのです。 ここでは、左側の顔で見破れる本音について紹介しましょう。
仕事で接する人が、本音を表情に出すことはほとんどないでしょう。「いい取引の条件だね」と思っても、ブスッとした不満足気な表情を浮かべ、さらに値引き交渉をしようと考える人もいます。あるいは内心「ダメだな」と思っていても、本音を読まれたくないため、笑顔を浮かべて「次の交渉をどうしよう」と考えている人もいます。
しかし、本音を100パーセント隠しきれることができる人はそういるものではありません。とくに、顔の左側(あなたから見た場合は右側)には本音が出やすいと言われています。 心理学では6つの基本感情があるとされ、1幸福の表情、2悲しみの表情、3怒りの表情、4恐怖の表情、5驚きの表情、6嫌悪の表情があります。 アメリカの心理学者ハロルド・サッカイムは、その6つの基本感情をあらわしたA氏の顔写真を半分にし、右側だけの顔と左側 だけの顔を合成(反転して、片側の顔からひとつの顔を作り出す)して、被験者たちに見せて、どのような印象を持ったかを語ってもらう実験をしたそうです。 その結果、「幸福の表情」以外の5つの表情は、左側の顔に強く表れることがわかったそうです。 ポーカーフェイスを装っている人も、顔の左半分を注意して観察すれば、どのような感情をもっているかわかります。
右脳が感情を司り、左脳が論理的思考になっていることから、喜怒哀楽が出やすいのは、顔の左半分ということになるようです。 テレビに出ている女優さんの顔などを見ていますと、演技中、左脳が司る右側の顔は冷静沈着な表情をしていますが、右脳が司る左側の顔は、表情が豊かで目も大きく喜怒哀楽がしっかりで出ていることに気づくはずです。
これらの事実から、商談のときにも座る席に注意をする必要がありそうです。 相手の左側の表情(本音)が読めて自分の左側の表情(本音)を隠すことができる場所に座るのがベストということです。間違っても商談相手の右側や、あなたの顔の左側に証明が当たる席に座らないように留意しましょう。
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