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相手がウソ笑いや愛想笑いをしているときは、ぶすっとしているときよりもよほどまずい状況です。 一刻も早くウソ笑いや愛想笑いの兆候をキャッチして、対策を練ることです。 みなさんも経験があるでしょうが、面白くもないのに笑顔を作ることがあります。そのときの気持ちを思い返してみてください。面白いどころか、不安や呆れ、動揺など、ふつう笑顔を浮かべるのと正反対の気持ちがあったはずです。 それはあなたが話している相手も同じことです。ウソ笑いをされているということは、あなたにとってあまりよい状況ではありませんから、一刻も早くそれを察知して、その場から退散する必要があります。
心理学の初歩の初歩ですが、心から楽しいと思ったときには、まず口が笑い、その後に目が笑います。しかし、ウソ笑いや愛想笑いのときには口と目がほぼ同時に笑っているものです。 ウソ笑いのことを指して、「目が笑ってない」と言いますが、これも正解です。喜びの表情の90パーセントは口の周辺だけで表現できます。つまり、口さえ笑っていれば、一応笑顔に見えるということです。 人は無意識のうちにそのことを知っていて、口だけで笑いを表現しようとするのです。 また、ある先生は、「情緒的な表情は左右対称になり、意識的または意図的な表情は左右非対称になる」と言っています。たしかにウソ笑いや愛想笑いのなかには片方の口許が歪めるというのもあります。 相手が左右非対称な笑いを見せたら、それはウソ笑い・愛想笑いと考えてもよいでしょう。
上司に呼びつけられたときには顔ばかりでなく、手の動きにも注意しましょう。 一見にこやかに話していても、上司の手が机の上で微動だにしなかったら、それは彼が怒っている証拠です。笑顔だからといって調子に乗って軽口を叩いていると、とんでもないことになります。
そのほかにも、唇をかみしめていたり、歯を食いしばりあごの筋肉をあからさまに動かしている、舌を頬の内側に押し付けている、などの表情を見せるのは、彼にとって受け入れがたいことが起きているということです。
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